ポケモンロードEXY
とある地方に一人の女性とささやきポケモンのゴニョニョがいた。
「ふう。ようやく敵の居場所までたどり着いたね。
あたしのキーストーンは反応している。敵は間違いないこの近くにいる…!」
ゴニョニョ「にょ!にょ!」
「シガナ、何か見つけたの?」
シガナ「にょ!」
ゴニョニョのシガナが見つめる方を女性が見ると…
「見ぃつけたッ!!」
第27話 メガボーマンダ
ホウエン地方を目指し旅を続けるセレナ達。ドイン地方を越え、次の地方は…
ソラ「ひとがいっぱいいるね…!」
プラターヌ「このチナ地方は世界で最も人口が多いと言われるほどだ。
ここは田舎町だけど都市部にいったらもっとたくさん人がいるだろうね。」
ミツル「人が多いってことはポケモンも多いんでしょうね!」
セレナ「あ!」
カルム「どうしたセレナ?」
セレナ「メガリングすられた!」
カルム「何!?」
ミツル「大変じゃないですか!?早く取り返さないと!」
プラターヌ「だがこの人混みだぞ!?」
セレナ「ルカリオ!メガリングのエネルギーを探知できるか!?」
ルカリオ「バウ!」
ルカリオが目を閉じて集中し…メガリングのキーストーンが放つエネルギーを感じとる!
セレナ「よし!はどうだん!」
ルカリオははどうだんを上に放つ!
エネルギーを感知した場所に向かってはどうだんは落下する!
「んぎゃあ!」
セレナ「あそこだ!」
セレナ達は男の悲鳴がした方へ向かう!
そこにはメガリングを持ったまま倒れた男の姿が。
セレナ「たく…」
セレナは小柄な男からメガリングを取り返す。
プラターヌ「人が多いということは悪さをする人も多いってことだから気をつけないとね。」
カルム「で、こいつどうするんだ?」
ミツル「とりあえず警察に身柄を渡すべきですかね?」
セレナ達が話していると…
ルカリオ「…!バウ!バウ!」
セレナ「何かが来る!?」
みんな「!?」
「グルアアアアアアアアアアア!!!」
上空からいきなりポケモンが襲ってきた!セレナ達はとっさに回避する!
セレナ「このポケモンって確か…」
ミツル「ドラゴンポケモンのボーマンダです!何故こんなところに!?」
カルム「野生で現れるようなポケモンではない。どう考えても敵だ!」
ボーマンダの背中から一人の女性とささやきポケモンのゴニョニョが降りる!
女性「ソラを返してもらうよ!」
おかっぱ頭でぼろぼろになったマントを付けた女性。
その右足首に付けているアンクレットには見覚えのある石が。
セレナ「キーストーン!メガシンカ使いってことはあんた!」
ソラ「お、おねえちゃ…」
女性「メガシンカァ!!!」
女性がアンクレットに指を当てると光輝き、ボーマンダの姿が変わりだす!
女性「竜の怒りと疾風よ!新たな力をつむぎだせ!現れよ!メガボーマンダ!!」
ボーマンダはメガボーマンダへとメガシンカする!
セレナ「最初から全力でやる気かよ!こっちも行くよ!」
ルカリオ「バウ!」
セレナはメガリングに指を当てる!
セレナ「全力全解!メガシンカ!!」
ルカリオはメガルカリオにメガシンカする!
カルム「俺達も戦うぞ。」
ミツル「え?3対1はフェアじゃないと思いますけど…」
カルム「そんなのんきなこと言ってる場合か!ガブリアス!」
ミツル「仕方ありませんね。エルレイド!」
カルムはガブリアス、ミツルはエルレイドを繰り出す!
女性「そっちもトレーナーか…なら出ておいで!」
女性は3つのモンスターボールを投げてポケモンを繰り出す!
「「「グオオオオオオオオ!!!」」」
プラターヌ「カイリューにオノノクス、それにヌメルゴンまで!」
カルム「育てるのが難しいドラゴンポケモン4体も…こいつ、ただ者じゃない!」
女性「エルレイドとガブリアスの相手はあんた達に任せるよ。
あたしとボーマンダはメガルカリオを相手する!」
シガナ「にょにょ!」
女性「シガナ、あなたはあの男を見張ってて!」
シガナ「にょ!」
女性「ソラは必ず取り戻す!あんたら全員ぶっ倒してやる!」
セレナ「来るよ!みんな!!」
セレナ達VS謎の女性の戦いが幕を開ける!
女性「ボーマンダ!すてみタックル!」
メガボーマンダはすてみタックルを放つ!
セレナ(速い!だけどルカリオなら…)
セレナ「避けて!」
ルカリオは攻撃を避ける!
セレナ(波動で動きをよんでかわせる!)
女性「まだだ!方向転換!」
ボーマンダは急転換して再び突っ込む!
セレナ(あのスピードで急転換した!?
このままじゃいくら避けてもいずれは当たる!なら!)
セレナ「波動でガード!」
ルカリオは波動でシールドを展開して攻撃を受け止めようとするが…
ボーマンダ「グルオオオオオ!!」
ボーマンダの攻撃は凄まじく、シールドを破壊する!
セレナ「シールドを壊された!?」
すてみ タックルが炸裂すると同時に突風が発生し、ルカリオを吹き飛ばす!
辺りには騒ぎで集まってきた人達がいたが、ギャラリー達も吹き飛ばされる。
さすがに激しいバトルをこれ以上見るのは危険と感じたのか、人々は逃げ出す!
セレナ「ルカリオ!!大丈夫か!?」
ルカリオ「グ…バウ!」
ルカリオは何とか立ち上がる!
セレナ「よし…」
女性「ボーマンダの攻撃を耐えた…?
あのメガフシギバナとメガカメックスよりは強いみたいね。」
プラターヌ「メガフシギバナにメガカメックス?まさか研究所を襲ったというのは君なのか!?」
セレナ「え!?」
女性「ええそうよ!あんたら研究者なんかにソラを渡すわけにはいかないからね!」
カルム「研究所を襲った犯人?ということはあいつは…」
ミツル「カルムさん!攻撃が来ますよ!」
カルム「ち!ガブリアス!ドラゴンクロー!」
カルムとミツルも3体のドラゴンに苦戦しているらしく、
とてもセレナ達を助太刀できる状況ではないようだ。
セレナ「すてみタックルはノーマルタイプの技。
だけどはがねタイプを持つルカリオに大きなダメージを与えた…
そしてさっきの突風。メガボーマンダの特性はスカイスキンか!」
女性「勘も中々鋭いみたいね。」
プラターヌ「スカイスキン…ノーマルタイプの技をひこうタイプの技に変更し、さらに威力を上げる特性!
そしてボーマンダのタイプはドラゴン・ひこう。
つまり特性の効果とタイプ一致の両方で技の威力が上がる!」
セレナ「反撃するよ!ストーンエッジ!」
ルカリオは拳を地面に叩きつけ、無数の岩の刃を放つ!
ボーマンダは自慢のスピードで攻撃を避けるが…何発か命中する!
セレナ「よし!当たった!」
しかし…
セレナ「大したダメージは受けていない…!」
女性「メガボーマンダは防御力も高い!その程度じゃ傷付かないよ!」
セレナ「く…攻撃も防御もスピードも隙がないな!」
女性「だいもんじ!」
セレナ「かわしてラスターカノン!」
ルカリオはだいもんじを避けてラスターカノンを放つ!
プラターヌ「よし!ラスターカノンは特殊攻撃!物理が駄目から特殊なら!」
ルカリオの攻撃がボーマンダに炸裂する!
セレナ(特性『てきおうりょく』でパワーアップしたラスターカノン…これはどうだ?)
ボーマンダ「グルル…グオオオオオオオオ!!!」
セレナ「!!!」
プラターヌ「この攻撃も耐えたというのか!?」
女性「あたしには使命がある!こんなところで負ける訳にはいかないんだよ!
次で終わらせる!ボーマンダ!最大パワーですてみタックル!」
ボーマンダは空高く飛び上がり…そして急降下する!
ルカリオ「バウバウ!」
セレナ「く…どうする!?」
絶体絶命のピンチ!その時!
ソラ「もうやめてよヒガナおねえちゃん!!」
ボーマンダ「グオ!?」
ボーマンダは慌ててストップ!
他の女性のポケモン達も異変に気づいて攻撃をやめる。
セレナ・ミツル・プラターヌ「え!?」
カルム「…そういうことか。」
セレナ「そういうことって…どういうこと?」
カルム「ほら、前にソラが『本当のお姉ちゃんみたいな人と暮らしてた』って言ってただろ?」
セレナ「え、ええ…ってまさか!?」
カルム「ああ。研究所を襲った犯人ってことはMワールドではないだろうしな。
そうじゃないのかソラ?」
ソラ「うん。ぼくのおねえちゃん…ヒガナおねえちゃんなの。」
しかしそれ以上に驚いているのはヒガナという女性の方だった。
ヒガナ「人見知りなソラが…嘘でしょ?まさか…ソラ!!」
ヒガナはソラの元へ駆け寄る!
ヒガナ「あんたまさか研究者にさいみんじゅつでもかけられたんじゃ!」
セレナ「はあ!?」
ソラ「ち、ちがうよ!セレナおねえちゃんはやさしくておねえちゃんみたいだし…
カルムおにいちゃんもすごくつよくておにいちゃんみたいなんだ。
プラターヌのおじさんもパパみたいだし…えーっと!かぞくみたいなんだ!」
ミツル「あ、あれ?僕は?」
カルム「お前は仲間になったの最近だからな。」
ミツル「そんなあ!」
ヒガナ「ソラがなついている…いや、でもおかしい!
研究者なんてポケモンを犠牲にしてもかまわないような奴らのはず!何か企んでいるのか!?」
プラターヌ「…どうやら我々はとんでもない誤解をされているようだ。」
セレナ「あたし達はソラを故郷に連れて行ってあげるために旅してるの!」
ヒガナ「ソラを故郷に連れて行くために?いや、でも…」
ミツル「というか彼女がソラ君の保護者ならここで引き渡せば解決なのでは?」
セレナ・カルム・プラターヌ「…あ。」
セレナ「そっか…じゃあソラとはここでお別れか…」
ミツル「その前にお互いの事情を詳しく話す必要がありますけどね。」
カルム「あの女がこちらの話を聞いてくれるかが俺としては不安だが。」
プラターヌ「まあとりあえずこれで一件落着…」
ルカリオ「…!?バウ!バウ!」
セレナ「…え!?」
ルカリオは突然波動を感知する!セレナはみんなに伝えようとしたが…
それより前に大量の隕石がセレナ達をめがけて落ちてくる!
ミツル「うわっ!!」
カルム「くっ!」
ヒガナ「この技は…『りゅうせいぐん』!?
セレナ「しまった!ソラ!」
「少年ならここにいる。」
頭上から声が聞こえてきた。セレナ達が見上げるとそこにいたのは…
ヒガナ「あれは…伝説のポケモン・ラティオス!?」
そしてラティオスの背中に立っているのは青い髪、整った顔立ち男性。
セレナ「ソラ!!!」
ルカリオ「グルル…」
セレナ(ルカリオ…?いや、ルカリオだけじゃない!
他のポケモン達も強い力を感じている!あのラティオス…相当な強さだ…!)
セレナ「あ…あんた、何者!?」
「僕はMワールドビッグセブンのナンバー1。無限を司る者マルク。」
ヒガナ「ソラを返せ!ボーマンダ!ドラゴンダイブ!」
ボーマンダは攻撃をするが…マルクとラティオスとソラの姿が消える!
カルム「幻影!?」
セレナ「ルカリオ!波動は!?」
ルカリオは首を横に振る。
マルク「彼は僕らにとって必要な存在だ。これ以上邪魔をするなら…容赦はしないよ。」
そうマルクは言葉を残すとラティオスとソラと共に姿を消す!
セレナ「ソラあああああああ!!!」
To be continued…
Mega evolution Pokemon file
メガボーマンダ分類:ドラゴンポケモン 高さ:1.8m 重さ:112.6kg
タイプ:ドラゴン・ひこう 特性:スカイスキン
能力
HP:B 攻撃:A 防御:A 特攻:B 特防:C 素早さ:A
高い能力を持つドラゴンポケモン・ボーマンダがメガシンカし、さらに強くなった。
2枚の羽が巨大な三日月型の1枚の羽に変化。その切れ味はかなりのもの。
さらに両手をしまうことで空気抵抗を減らし、高速で飛行できるのだ。
トレーナー:ヒガナ(CV:日高のり子)
研究所やセレナ達を襲撃したトレーナーで謎の多い存在。
しかしセレナとルカリオのコンビを追い詰めたり、
レベルの高いドラゴンポケモンを複数体所持していたりと相当な実力のようだ。
ソラにとっては姉のような存在らしいが、一体彼女は何者なんだろうか?